KATANA M2とは?
KATANAは2019〜2021モデルまでがM0モデル、2022年〜現行型(2025年2月現在)のモデルがM2モデルでマイナーチェンジ後モデルになります。このマイナーチェンジが大幅な変更で、全くの別物と言っていいぐらいのバイクに仕上がっています。それでは見ていきましょう。
(写真は筆者のM2モデルKATANA)

M0とM2の変更点
エンジン・排気系
変更点としてまずはエンジンと排気系を見ていきます。変わった箇所はカムシャフト、バルブスプリング、クラッチ、電子制御スロットルボディ、エアクリーナーボックス、エキゾーストシステムが新設計となり、ほぼエンジンに関しては同じK5とはいえ、別物扱いでいいのではないでしょうか?トルクは若干M0に比べて薄くなってるものの、なだらかなパワーカーブと、回転数を上げ最高出力は2psアップ。それでいて令和2年の排ガス規制に対応させてるエキパイは4-2-1の集合タイプに変更、さらにサイレンサー構造の変更によって、音は心地良いサウンドに私は思えます。これスリップオンマフラーぐらいだと買える必要はないんじゃないでしょうか?エアクリ、スロットルボディなど吸気系も変わってます。もうここまで来ると別物でしょうね。
ハンドル周り
ハンドル周りは見た目、は変わらないのですが、実は振動対策でラバーマウント化されています。嫌な振動は全く来ませんね。
メーター
メーターはM0と同様に見えますが、選択中のライディングモードやクイックシフターの作動状況の表示項目が追加され、もう一つラインディングに助かる夜間モードが有ります。オレンジ色で表示され、トンネル内、夜間は非常に見やすい仕様になっています。
電子制御
電子制御式スロットル(ライド・バイ・ワイヤ)
M2で電スロ化されました。M0でいきなりパワーが上がる感じが電スロによりマイルド化。乗りやすい仕様に変化しています。それに伴い、様々な電子制御が追加できたのではないでしょうか?
スズキ・ドライブ・モード・セレクター(SDMS)
スズキ・ドライブ・モード・セレクター=SDMSはA、B、Cモードが有り、Aがハイパワーモード、Bが標準、Cがレインなど滑りやすい路面などで、パワーの出方を緩やかに下モードです。Aモードはホントに鋭さが素晴らしい。Bモードは街乗りが楽と思ってもらえればと思います。Cはよほど怖い路面のときにしか使わないかもしれませんね。
アップ/ダウン両対応クイックシフターの新採用
この採用には驚きました。発進時以外、クラッチ操作レスでギアを上下買えることができます。上げていくときはほんとにF1みたいにポンポンポンと上がっていく感じ。下げるときは多少ペダルが固く感じますが、それ以外は合わせて入れてくれるので非常に楽だし、明らかに人がクラッチで繋げるよりうまく合わせて入れてくれます。変速ショックも少なく、私は使い心地良いですね。メーターからON/OFFとモード切替もできますので完全、マニュアルで乗ることもできます。気分で変更しても良いのでは?
スズキ・トラクション・コントロール・システム(STCS)の改良
トラクションコントロールはM0では3段階+オフでしたが、M2では5段階+オフに変更されています。まぁ、どれぐらい聞いてるのかまで試せてないのですが、コーナー出口でスロットルを開けすぎ、リアが滑ったことが有りましたけども、いとも簡単に立て直してくれるのが3ぐらいでした。ちなみにオフでも完全にはオフになっていないようです。
スズキ・クラッチ・アシスト・システム(SCAS)
これがかなり大きいのではないでしょうか?要はスリッパークラッチかと思います。バックトルクによるエンジンブレーキと後輪のホッピングを低減する機能何位よりクラッチの重さがかなり軽減される機能ですが、何よりクラッチが相当軽くなっています。これとクイックシフターでもう握るのが辛いなんて言うことはないでしょう。
ローRPMアシスト
エンストしないように低回転時に多少回転数を上げてくれるシステムです。これ私相性悪いんですよね・・・私自身はなくてもいいかな?と思う機能では有るんですが、クラッチレバーを離すだけで前進してくれるのは渋滞中は非常に楽かなと思います。
改良されなかった残念な点
マイナーチェンジで望まれてた改良が入らなかった点も有ると思います。恐らくできたのでは?というポイントを書いてみます。
燃料タンクが12リットルのまま
M0と変わらず12リッター。空きスペースを考慮すると14、5リッターぐらいには安全に増やせたのではないのでしょうか?やはり12リッターだと実燃費は17〜18リッターなので200km強が限度の走行距離。一人でプラプラいく分にはなれですが、マスツーでは周りを待たせてしまいそうで少々、気が引けますね。
シートの形状、位置
座る位置がリアサスペンションの真上に当たり、乗り心地が悪く感じる気がします。シートは全然良いのですけどね。あと、曲がるときも多少、後ろに重心が有る方が楽な気がしました。乗ってるうちに前に滑っていっちゃうんですよね。シート改良して、前に行かないようにしたいところです。
M2の良さそうなカスタムパーツ
M2モデルは意外とカスタムパーツがまだまだ出てない気がします。電子スロットルのせいか解析がまだまだ進んでないのが現状かもしれませんね。その中でもM0から使える外装パーツやM2で出たパーツなどを紹介します。
フェンダーレスキット
私は純正の別れたフェンダーが好きですが、ショートテールにしたい人向けですね。ただし、このフェンダーレスキットだけでは雨の日は泥が背中にびっちょりと。できればリアフェンダーも伸ばすことをおすすめします。

スクリーン
アクリポイントのスモークスクリーンは如何でしょうか?メーターカバーに上から被せるだけという簡単設計。それでいてカタナらしさが出ます。また、スクリーンが他メーカーよりそこそこお安めです。ちなみに私もつけてます。

ACTIVEローポジション ハンドルバー

バックステップ
マルチステップ
サスペンション・フロントフォーク
ノーマルのサスペンションで物足らないとなれば変えてみたいポイントの一つ。乗り心地はノーマルのプリロードを0にする事で大分変ると情報は得ています。それ以上にパフォーマンスを求めたい場合はこのようなものもあります。
キャリア
見た目にこだわるバイクなのであまり見かけないですが、キャリアも見つけました。
サイドバッグキャリアサポート
荷物を載せるならこれの方が似合うかもしれません。タナックスさんのスポルトシェルケースなんかと相性良いかもしれませんね。
容量アップアルミタンク
少々現実的ではないですが、弱点であるガソリンタンクを17.5Lまで増やせるアルミタンクも販売はあります。お値段はかなりの物ですが・・・
エンジンスライダー
色んなものが出ていますが、私は丸形より少々横長のスライダーが好きですね。ウィング型なんてのも最近あるんですね。
サイドスタンド
意外と変えてみるとおしゃれかも。
ラジエーターコアガード
ちらりと見えるコアガードは、意外とおしゃれ部品。
フロントウィンカー
ラジエーター横に移すウインカーなんてのもあるんですね。ショップによってはポジションランプをウィンカーにしてくれるところもあるとか。
GSX-S1000S KATANAが得意なショップ
関東
オオノスピード
旧型、新型KATANAともに得意なショップ。新型KATANAパーツも製作を手掛けています。テールカウルは個性的ですね。
ユニコーンジャパン
こちらも旧KATANAでは有名。新型KATANAも手掛けてます!
関西
刀鍛冶
KATANA及び油冷エンジン系のカスタムを得意としているショップです。マジカルレーシングの新型KATANAパーツも取り扱ってます。
ウェストパワー
関西で新型KATANAのカスタムショップでこのウェストパワーさんを外すわけには行かないでしょう。例のアルミタンクの製造元。私はスクリーンでお世話になってます!とはいえスズキ系全般得意と思います。
※2025/03/02 : ショップ項目追加
流用カスタム
現行(2025年2月現在)のGSX-S-1000やGSX-S1000Fなど共通部品が多いので、流用できるカスタムがあれば載せていきます。
まとめ
M0型である程度、カスタムパーツが出ているのでM2型も期待したいところ。できればECU周りもそのうち出てきてほしいですね。楽しみにしてます。