はじめに:スマホナビでは味わえない“旅の余白”
バイクで旅する時代は、地図アプリとSNSで完結するように見える。でも、紙の雑誌には“余白”がある。目的地だけでなく、道中の風景、立ち寄る理由、そして走る意味まで教えてくれる。今回は、そんな“余白”を楽しめるツーリング系バイク雑誌5誌を比較し、それぞれの魅力とクセを探ってみた。

- はじめに:スマホナビでは味わえない“旅の余白”
- ① BikeJIN(培倶人)|実業之日本社
- ② モーターサイクリスト|八重洲出版
- ③ モトツーリング|内外出版社
- ④ 風まかせ|ヘリテージ
- ⑤ 単車倶楽部|造形社
- 🏁まとめ:雑誌は“旅の準備”ではなく“旅のきっかけ”
① BikeJIN(培倶人)|実業之日本社
メリット
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全国のツーリングスポットを網羅したガイド記事が豊富
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キャンプや温泉など、旅の周辺情報も充実
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読者参加型のイベントや投稿企画が多く、コミュニティ感がある
デメリット
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情報が広範囲すぎて、目的地が絞りづらい
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誌面レイアウトがやや平坦で、読み飛ばしがち
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ノウハウ系の記事が少なく、初心者には物足りないことも
私見:BikeJINは“旅のカタログ”である
この雑誌を開くと、全国の絶景が「こっち来いよ」と手招きしてくる。温泉、グルメ、キャンプ場、峠道──情報量は圧倒的。ただし、選択肢が多すぎて「結局どこ行けばいいの?」と迷子になることも。
誌面は落ち着いたトーンで、写真のクオリティは高い。特に夕暮れの峠道や、湯けむりの立ち上る温泉宿のカットは、旅情を掻き立てる。読者投稿やイベント情報も多く、紙面の外でも“旅仲間”とつながれるのが魅力。
ちなみに「東北の夏は涼しい」と書いてあったので真に受けて行ったら、普通に暑かった。雑誌のせいじゃないけど、ちょっとだけ恨んだ。
② モーターサイクリスト|八重洲出版
メリット
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ツーリングルートの詳細な紹介が地図付きでわかりやすい
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試乗レビューやライディングテクニックの解説も充実
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写真と文章のバランスが良く、読み応えがある
デメリット
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誌面がやや硬派で、ライト層には敷居が高く感じる
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価格が高めで、毎月買うには少し躊躇する
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ツーリング以外の情報(レース、整備など)が混在していて焦点がぼやけることも
私見:モーターサイクリストは“走りの教科書”である
この雑誌は、ただのツーリング情報誌ではない。走ることそのものにフォーカスした“教科書”のような存在。ルート紹介も単なる観光案内ではなく、「このコーナーはこう攻める」「この峠はこう抜ける」といった走りの視点が入ってくる。
読んでいると、バイクに乗りたくなるというより“乗らなきゃいけない気がしてくる”。ちなみに、特集ルートを見て走ったら途中で道を間違えて、全然違う峠に迷い込んだ。でもその峠が最高だったので、結果オーライ。
③ モトツーリング|内外出版社
メリット
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地元密着型の穴場スポット紹介が豊富
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温泉・グルメ・廃道など“旅の深み”を掘り下げている
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編集部が実走取材しているため、情報がリアル
デメリット
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誌面がやや雑然としていて、情報が探しづらい
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ノウハウ系の記事が少なく、初心者向けではない
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発行が隔月で、情報の鮮度にやや不安がある
私見:モトツーリングは“旅の裏道案内人”である
この雑誌は、王道ルートよりも“裏道”を教えてくれる。廃道、廃墟、秘湯、地元グルメ──まるで旅の裏メニューを紹介してくれるような濃さがある。編集部が実際に走って取材しているので、情報のリアルさも抜群。
廃道特集を見て「これは行くしかない」と思って突撃したら、途中でスマホの電波が消えた。その瞬間、雑誌の地図だけが頼りになった。紙って、やっぱり強い。
④ 風まかせ|ヘリテージ
メリット
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シニア層向けの落ち着いた旅スタイルが魅力
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人生とバイクを重ねるようなエッセイが多く、読み物として深い
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リターンライダーや初心者にも優しい誌面構成
デメリット
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若い層にはやや渋すぎる印象
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ツーリング情報よりもライフスタイル寄り
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写真の量が少なく、ビジュアル重視の人には物足りない
私見:風まかせは“人生の旅路”を描く雑誌
この雑誌は、走ることよりも“生きること”に寄り添ってくる。バイクと人生を重ねるようなエッセイが多く、読んでいると「バイクって、ただの乗り物じゃないんだな」と思えてくる。
誌面は渋く、語り口も穏やか。若いライダーには物足りないかもしれないが、リターンライダーや“走る理由”を探している人には刺さる。ちなみに、読んだ後にバイクに乗らずに喫茶店に行ってしまった。旅は始まらなかったけど、なんだか満たされた。
現状はネットでしか読めないようだ。
⑤ 単車倶楽部|造形社
メリット
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読者参加型で、リアルな声が誌面に反映されている
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女性ライダー向けの企画が豊富で、視点が多様
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ツーリング、イベント、新車情報など幅広く網羅
デメリット
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誌面構成がやや雑多で、焦点が定まりにくい
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写真のクオリティにばらつきがある
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発行が不定期で、継続購読しづらい
私見:単車倶楽部は“みんなで作る旅のアルバム”
この雑誌は、編集部というより“読者”が主役。投稿写真、体験談、イベントレポート──まるで旅のアルバムを見ているような感覚になる。女性ライダーの視点も多く、バイクの楽しみ方が広がる。
誌面は雑多だけど、それが逆に“生っぽさ”を生んでいて、読み物として面白い。ちなみに、読者投稿のツーリング写真に感化されて、同じ場所に行ってみたら、まったく同じ構図で撮れた。ちょっと嬉しかった。
🏁まとめ:雑誌は“旅の準備”ではなく“旅のきっかけ”
今回紹介した5誌は、それぞれ異なる角度からツーリングを描いています。
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BikeJIN:旅の目的地を教えてくれる“カタログ”
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モーターサイクリスト:走り方を教えてくれる“教科書”
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モトツーリング:裏道を案内してくれる“ネタ帳”
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風まかせ : シニア層向けの落ち着いた旅スタイルが魅力
他にもいろんな雑誌が出ているので、自分に似合った雑誌を選んで読んでみると新たな発見など見つかるかもしれません。ぜひ読んでみて、新たな場所、風景、行きたい場所を発見してください。