はじめに:レザーは“硬派”から“機能派”へ
2025年のバイクウェア市場は、クラシック回帰とテック融合の真っ只中。レザー=重い・硬い・寒いというイメージは過去のもの。今や「柔らかくて暖かくて守ってくれる」革ジャンが主流になりつつあります。
そんな流れの中で登場したのが、デグナーの「シープレザーフライトジャケット 25WJ-」。肩・肘・背中・胸にプロテクターを標準装備しながら、羊革の柔らかさとスタイルを両立した一着。今回はこのジャケットの魅力と課題を、深掘りしていきます。

メリット3選:羊革の魔法、冬を味方に
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🐑 驚くほど柔らかい着心地 羊革特有のしなやかさが、ライディング時の動きを妨げない。まるで“革のセーター”を着ているような感覚。
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🛡️ プロテクター標準装備で安心感◎ 肩・肘・背中・胸にしっかりとプロテクターが内蔵。見た目はクラシックでも、安全性は現代スペック。
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❄️ ボア襟+リブで防風性能が高い 取り外し可能なボア襟と、手首・ウエストのリブが冷気の侵入を防ぎ、真冬のツーリングでも快適。
デメリット3選:革ジャンの宿命、ここにあり
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🌧️ 防水性はゼロに近い 雨に濡れると色落ち・色移りのリスクあり。レザーの宿命とはいえ、天候を選ぶ必要がある。
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🧼 メンテナンスがやや面倒 定期的なオイルケアが必要で、放置すると革が硬化。手間を惜しむと“ただの重い布”になる。
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🧍♂️ サイズ選びが難しい 羊革は体に馴染むが、最初のサイズ選びをミスると悲劇。厚着前提ならワンサイズ上が安全策。
私見:この革ジャン、ただ者じゃない
このジャケット、見た目は完全に“昔ながらのフライトジャケット”。でも、袖を通した瞬間に「え、これ革?」と驚くほど軽くて柔らかい。まるで、革ジャン界の“羊の皮をかぶった狼”ならぬ、“羊の皮をかぶった羊”だ。
プロテクターが標準装備されているのに、外見はまったくゴツくない。街乗りでも浮かず、カフェに入っても「バイク乗り感」が出すぎない。むしろ「革好きの洒落者」くらいの印象で収まる。
ただし、雨の日は絶対に着てはいけない。濡れたら色落ち、色移り、そして心も沈む。まるで“革ジャンの呪い”のように、天気予報とにらめっこする日々が始まる。
でも、それでも着たくなる。なぜならこのジャケット、着るたびに“自分がちょっとカッコよくなった気がする”から。鏡の前で「お、今日の俺、ちょっと渋いな」と思える。それだけで、39,600円の価値はある。
まとめ:革ジャンは、着る人を選ばない
デグナーの「シープレザーフライトジャケット 25WJ-」は、クラシックな見た目と現代的な機能性を融合させた一着。手間はかかるが、その分だけ愛着も湧く。まるで、手のかかるけど憎めない相棒のような存在。
この冬、革ジャンに挑戦するなら、まずはこの“羊革のフライトジャケット”から始めてみてほしい。きっと、走り出した瞬間に「これが革ジャンの醍醐味か」と思えるはずだ。