🏍 はじめに:時代が求める“個性と安心”の融合
バイクに乗るという行為は、単なる移動手段を超えて「自分らしさ」を表現するスタイルの一部となりました。クラシックバイクの人気再燃、カスタムカルチャーの深化、そして安全性への意識の高まり——そんな今の時流にぴったりとフィットするのが、アライのフルフェイスヘルメット「RAPIDE NEO 46works」です。
このモデルは、世界的に評価されるカスタムビルダー・中嶋志朗氏が率いる「46works」とのコラボレーションによって誕生した特別仕様。カラーは「Race」と「Street」の2タイプ。クラシックな美しさと現代的な機能性を兼ね備えたこのヘルメット、果たしてその実力はいかほどか。今回はその魅力と課題を掘り下げてみましょう。

✅ メリット3選
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フィット感の高さ 長時間のツーリングでも頭部への圧迫感が少なく、快適な装着感を維持。フィッティングサービスを活用すれば、まるでオーダーメイドのような感覚に。
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風切り音の抑制 高速走行時でもヘルメットが浮き上がることなく、風切り音も控えめ。静寂の中でエンジン音を楽しめる設計。
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クラシックバイクとの相性抜群 滑らかなフォルムとレトロなグラフィックが、BMWやモトグッツィなどの旧車と驚くほど調和。バイクとの一体感を演出。
⚠️ デメリット3選
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被り口が狭め 初めて装着する際、耳が巻き込まれるなどの違和感があることも。慣れるまでに少し時間が必要。
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価格が高め 税込6万8200円という価格は、初心者やライトユーザーにはややハードルが高い印象。
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グラフィックの選択肢が限定的 RaceとStreetの2種類のみで、好みによっては「もう少し遊び心が欲しい」と感じるかも。
🧠 私見:このヘルメット、まるで“走る美術館”
RAPIDE NEO 46worksを一言で表すなら、「走る美術館」。Raceは力強いストライプとゼッケンがレーサー魂をくすぐり、Streetは左右非対称の繊細なラインが都会的なセンスを漂わせる。どちらも白を基調としたカラーリングで、清潔感と個性が絶妙に共存している。
そして何より、46worksの中嶋氏が手がけたという背景が、このヘルメットに物語性を与えている。彼がレースに参戦し、クラシックバイクを愛し、八ヶ岳の工房で一つひとつの造形に魂を込めている——そんな背景を知ると、ただのヘルメットではなく「作品」としての価値を感じずにはいられない。
もちろん、完璧ではない。被り口の狭さや価格の高さは事実だし、グラフィックの選択肢も少ない。でも、それらを差し引いても「このヘルメットを選ぶ理由」がある。なぜなら、これは“安全を守る道具”であると同時に、“自分を語るアイテム”だから。
そして何より、被った瞬間に「ちょっとカッコよくなった気がする」のだ。これこそが、RAPIDE NEO 46works最大の魔法かもしれない。
📝 まとめ:選ぶ価値がある“物語のあるヘルメット”
RAPIDE NEO 46worksは、単なるヘルメットではなく「自分のスタイルを語る道具」。クラシックバイクとの相性、デザインの美しさ、そして安全性の高さ——そのすべてが融合した逸品です。
Raceで走りの情熱を表現するもよし、Streetで日常に溶け込む美しさを楽しむもよし。どちらを選んでも、そこには“物語”が宿っています。