はじめに
ツーリングのスタイルって、この数年でガラッと変わりましたよね。紙のツーリングマップからスマホナビへ、気がつけば「スマホどこにどう付けるか」が、バイクカスタムの一大ジャンルになっているという時代。 しかも最近は、ナビだけじゃなく「撮影・配信・ログ取り」までスマホに全部やらせる人も増えてきて、ハンドル周りはまさに“情報戦の最前線”です。そんな中で、密かに熱い視線を集めているのが「スマホホルダー+振動対策」という組み合わせ。 そこで今回は、そのど真ん中にいるアイテム「カエディア クイックホールドⅡ / Airアブソーバー(KDR-M11CPJ-BK)」を題材に、「いまどきスマホホルダーに何が求められているのか?」をじっくり紐解いていきます。これはレビューではなく、「こういうギア、こういう楽しみ方・付き合い方があるよね」という掘り下げ寄りのブログとして読んでもらえればうれしいです。

カエディア クイックホールドⅡ / Airアブソーバーのメリットまずは、このホルダー+アブソーバー構成の「お、いいじゃん」と感じるポイントを3つに整理してみます。
- ホールド感と操作性のバランスが良い
- ワンタッチ系の快感: いちいち両手でグイグイ広げて閉めるタイプではなく、「カチッ」と決めて「スッ」と外せるクイックホールド構造。信号待ちやコンビニ立ち寄りでスマホをさっと外せるのは、地味にストレスを減らしてくれます。
- 四点ホールド系の安心感: ガッチリ四隅を押さえる構造で、見た目の安心感があるタイプ。スポーツ走行や段差の多い路面でも「飛んでいきそう」という不安が少ないのが魅力。
- Airアブソーバーによる“振動ケア”発想
- 見た目の“ガジェット感”が強め
- メカメカしい雰囲気: クイックホールドのアーム、アブソーバーの構造、マウントパーツなど、全体としてかなり“メカっぽい”見た目。
- 愛車の「操縦席感」を強化: シンプルな棒とクランプだけのホルダーより、「俺のコックピット感」「情報機器を搭載している感」が増して、眺めてニヤニヤできるタイプのアイテムです。
カエディア クイックホールドⅡ / Airアブソーバーのデメリット・気になる点一方で、「万能最高!」と言い切れないポイントも、ちゃんと顔を出します。こちらも3つに分けて整理します。
- 構造が複雑になりがち
- パーツ点数が多い: ホルダー本体+アブソーバー+マウント部…と、シンプルなクランプ式ホルダーに比べるとどうしても構造が入り組みます。
- 取り付けの手間と調整: 角度調整、位置決め、締め込みの強さなど、「ただ付ける」以上に微調整が必要になりやすいので、工具と時間をじっくりかけたくない人にはややハードル高め。
- 振動対策=万能ではない
- 見た目・サイズの好みが分かれる
- ゴツさが気になる人も: メカメカしさやボリューム感は「カッコいい」と感じる人もいれば「ちょっと主張強すぎる」と思う人もいるポイント。
- 小型車・ミニバイクだと存在感が勝ちすぎることも: ハンドル周りがタイトな車種だと「ホルダーが主役でバイクが脇役」に見えかねないので、車格とのバランスを考えたいところです。
私見:このホルダーの「性格」と付き合い方
ここからは、メリット・デメリットをまとめて、ひとつの“キャラ”としてこのホルダーを見ていきます。
しっかり者だけど、ちょっとめんどくさい優等生
このクイックホールドⅡ+Airアブソーバー構成、性格で言うなら「面倒見はいいけど、こちらにもそれなりの手間と理解を求めてくる優等生」タイプだと感じます。
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良いところ:
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スマホを落としたくない
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振動から守りたい
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走行中の操作性も確保したい という、現代ライダーのワガママをかなり真面目に受け止めて、仕組みで対応してきている印象があります。
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大変なところ:
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取り付け時にも「位置」「角度」「締め具合」などでちょっと悩む時間が生まれる
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自転車用の簡易ホルダーみたいな“気軽さ”とは、明らかに別世界 なので、「とにかくシンプルが正義」という人には噛み合いにくい一面もあります。
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振動対策は「お守り+α」として考えるとちょうどいい
Airアブソーバーに期待するものを、どこに置くかも重要なポイントです。
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“絶対壊れない保証”ではなく“悪条件を少しマイルドにする装置” くらいに考えると、このアイテムの立ち位置がかなりクリアになります。
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エンジン振動が大きい車種や、高回転キープの走り方が多いライダーにとっては、「直付けよりは明らかに気が楽」という効果が期待できる一方で、
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とにかくスマホカメラを命より大事にしたい人は、そもそも「ホルダーに付けない」という選択肢も視野に入れるべき領域。
このホルダーは、「それでもスマホを使いたい人」のために、できる限りのクッションを用意しているイメージに近いです。
ハンドル周りを“コックピット化”したい人には刺さる
見た目の話をすると、このアイテムはかなり「操縦席感」「ガジェット搭載感」を増幅させてくれるパーツです。
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スマホホルダーというより、「情報機器のマウントシステム」と呼びたくなるような雰囲気。
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ナビ画面、走行ログアプリ、音楽コントロール…といった情報が、自分の視界の中に“計器”として並ぶ感じが好きな人にはたまりません。
逆に、「ハンドル周りはミニマルにしておきたい」「アナログメーターだけで生きていける」というタイプからすると、ちょっと“文明の利器が攻めてきた感”があるかもしれません。
結局、このホルダーは誰向けなのか?
まとめると、このKDR-M11CPJ-BKはこんな人向けの性格をしています。
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向いている人
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微妙かもしれない人
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とにかくシンプル・安価・軽量を最優先したい人
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ミニマルな見た目を崩したくない人
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「振動が怖すぎて、そもそもスマホをバイクに固定したくない」という人
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要するに、「文明の利器にどっぷり頼りたいライダーが、その代償として増えた不安を、さらに文明の利器でなだめるためのパーツ」という、なかなか現代らしい存在です。
そして最終的に、「ここまでしてスマホを守ってる時点で、もうすでにスマホに人生握られてるよね」という、ちょっと笑えるオチがつきます。 …でも、迷子にならず、思い出も軌跡も全部残してくれるなら、それも悪くない支配かもしれません。
まとめ:現代ツーリングの“共犯者”としてのホルダー
カエディア クイックホールドⅡ / Airアブソーバー KDR-M11CPJ-BK は、単なるスマホホルダーではなく、「スマホに頼りきりな現代ツーリングを、できるだけ安全側に寄せてくれる仕組み」として見ると、かなり面白い存在です。
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ガッチリしたホールド感
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振動に対する意識の高さ
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コックピット感あふれるルックス
これらは、どれも「いまのライダーが抱えている不安や欲望」にちゃんと向き合った結果の形に見えます。
もちろん、完璧な万能解ではありません。 取り付けや見た目、期待値のコントロールなど、ユーザー側にもある程度の理解と折り合いが求められます。それでも、「スマホとバイクを仲良く共存させる」というテーマに、かなり真面目に取り組んだ一つの回答として、このホルダーは存在感を放っています。
ツーリングにスマホを連れて行くことが当たり前になった今、「どんなスタイルで連れて行くか?」を考えるきっかけとして、このアイテムを眺めてみるのも面白いと思います。